山本昌、岩瀬、福留、山井…「現役最年長」が多い中日、大ベテラン在籍の“影響”とは
大ベテランがいるゆえの“甘さ”も…「頼ってしまった面」
大ベテランが多く在籍した時代、当時の球団幹部は「数字だけでは測れない好影響をチームに与えてくれる」と説明したことも。2011年限りで落合博満氏が監督を退任し、2013年からはBクラスに転落。世代交代に直面した中での低迷期だっただけに、球史を彩ってきた名選手たちに託された役割もあった。
その一方で、ベテラン選手がいるゆえの“甘さ”を指摘する声もある。数年前まで現役だったOBのひとりは「本来なら若手が中心になってベンチの雰囲気作りをしていかないといけなかったんでしょうが、どうしてもベテランの方々のことを気にしながら頼ってしまっていた面もある」とも。その存在感は抜群なだけに、効果的な“還元”が必要になってくる。
やはり一番は、1軍の試合で結果とともに背中で示すこと。別のOBは「ベテランがずっと2軍戦に出続けていては意味がない。それでは若手のチャンスを奪ってしまうことにもつながる」と指摘する。言うまでもなく、福留と山井に最も期待されるのは1軍での勝利への貢献。低迷脱出の兆しがみえたチームが「強竜」へと昇華していくためのカンフル剤となれるかが注目だ。
(Full-Count編集部)