「目標を見失いかけた、すごくきつかった」 山口俊が語る渡米1年目の苦悩と学び
「結果は別として今年はいいシーズン。すごいプラスな出来事だった」
「もうめちゃくちゃプラスですね。どこまで持っていって仕上げていかないといけないかが分かるので。キャンプに入って、オープン戦で投げて調整していけばという甘い気持ちもあった。そういう気持ちが少しでもある限り、メジャーでは通用しないということも学びました」
「コロナの中での調整の難しさ、その中で開幕して、いろんな打者、メジャーを経験して……。『今オフにここまでやらないといけない』と自分の中で明確な目標が立てられるようになったので、無駄な1年じゃなかったなと思います。今は『こういう不測の事態も起きるんだな』という想定の中でトレーニングができている。今シーズンは色々と勉強になりました」
現在は都内のトレーニング施設などで筋力トレーニングに励み、平地、立ち投げでの投球練習も行っている。メジャー2年目へ向けては「先発の枠を勝ち取ることだけ目標にやっている。そこだけです。(2021年の目標は)ローテーションを勝ち取ることだけですね。なんとかいい状態で、先発の頭数に入ること。計算されるような結果を出していかないといけない」と決意を口にする。
「今後の野球人生、自分にとって、結果は別として今年はいいシーズンだった。自分にとってはすごいプラスな出来事だったのかなと感じてます」。不測の事態を前向きに捉え、山口俊は再スタートを切る。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)