高木守道氏の逝去から1年「まだ受け入れられていない」 盟友・山田久志氏との絆
憧れにも似た存在「守道さんの守備を見るのが楽しみのひとつでしたね」
「僕らの想像とはかけ離れた深い考えで野球をやってるんだと思いましたね。歴代の二塁手を見ても、1番か2番だと思います。自分より上手い選手はいないと思っていたはず。野球に対する真面目さ、探究心はすごかった」
リーグが違ったため、オープン戦などで中日と対戦する時は「守道さんの守備を見るのが楽しみのひとつでしたね」とも。ミスタードラゴンズの名にふさわしく「とにかくユニホーム姿が格好良かった」。投手と野手で違えど、憧れにも似た大先輩だった。
2020年1月17日に急性心不全のため、高木氏が78年の生涯に幕を閉じてから1年余り。山田氏は「まだまだ『ゴルフに行くぞ!』と電話が来そうな感じです」と寂しげに笑う。球史を鮮やかに彩った同志の絆は、今も途絶えることはない。「いま、守道さんに言葉をかけるとしたら?」。そう報道陣に問われると、いつも通りの口調で言った。
「明日(のゴルフ)は何時ですか?」
(小西亮 / Ryo Konishi)