元阪神・林威助氏「曖昧な規則ある」 台湾プロ野球、新コミッショナーの課題

リーグ規則やFA制度の全面的整理に着手することも明言

 蔡コミッショナーは、楊氏の事務局長就任にあたり、2大優先事項として、リーグの規則や制度の全面的な整理と、新型コロナウイルス対策を挙げた。

 そして、リーグの規則については「わかりやすく、かつオープンで、理にかなった」ものでなければならないと強調。昨シーズン、論議を引き起こしたコリジョンルールの適用やFA制度に関する規則など、曖昧なものについては各球団との話し合いを通じて修正していくとして、リーグにはしっかりと説明する義務があると述べた。特に、コリジョンルールとFA制度の問題については開幕前に解決し、メディア及びファンに向けて説明を行う方針を示した。

 中信兄弟の林威助・新監督は「現状、曖昧な規則や、不十分な制度がある」と指摘。新体制の下でこうした課題が解決し、選手、チーム、審判が同一の基準をもつことで、誤審が発生しないことを希望した。

 台湾では1月中旬、新型コロナウイルスの院内感染が発生。関係者や家族などへの感染も確認され、旧正月休み前後の大型イベントが軒並み中止、延期となっており、台湾プロ野球も、春季キャンプや練習試合の無観客が決定するなど影響が出ている。蔡コミッショナーは、新型コロナウイルス対策についてのリーグの考えとして、感染防止の徹底が優先だと強調。随時、感染状況を把握し、中央感染症指揮センターと密接な連携を図ることで、先手先手の対応、準備を行っていくとして、その上で、予定通りの開幕並びに観客入場の可否について判断すると説明した。

 なお、東京五輪世界最終予選は、CPBLが代表選手の選考、合宿、試合開催を担う。楊事務局長は、最終予選、五輪本大会が予定通り開催できるか否かに関わらず、やるべき事は着手すべきだとして、既に対戦国の情報収集を始めたことを明らかにした。

今季の台湾プロ野球は1球団増、13年ぶりに5球団以上で開催

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