オリ復帰のロメロは活躍できるか? 過去の“出戻り助っ人”の成功例を振り返る

7名の“成功例”に共通する要素とは?

 今回紹介した選手たちの共通点としては、1995年から2シーズンをMLBで過ごしたフランコを除く6選手は、いずれも日本球界でのブランクが2年未満となっていたことが挙げられる。また、7名すべてが古巣復帰前にNPBで過ごした最後のシーズンにおいて、いずれもチームの主力として一定以上の活躍を見せていた点も共通している。

 ロメロは昨季も楽天でリーグ5位タイの本塁打数を記録するなど十分な活躍を見せており、いずれの条件とも合致している。もちろん、2011年に横浜で20本塁打を放ちながら、古巣の日本ハムに復帰した2012年は47試合で5本塁打に終わったターメル・スレッジのように、2つの条件を満たしながら期待に応えきれなかった選手も過去には存在した。しかし、ロメロが過去の成功例と類似したケースであることも確かだろう。

 必ずしも成功が確約されたものではないが、過去の例を参照する限りでは、復帰後に出色の活躍を見せた助っ人が多く存在していた。舞い戻った助っ人が、2年連続となる最下位に沈んでいるチームを救う存在となれるか否か。その打棒に注目する価値は、大いにある。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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