鷹15年ドラ1高橋純が今季に賭ける思い 同期投手が全員戦力外「危機感毎年ある」
「今更ジタバタはしない。もう、やることをやるしかないんで」
このオフは激動の2か月だった。当初は東浜巨投手に“弟子入り”し、12月から沖縄で自主トレを共にさせてもらう予定だった。ただ、諸事情により12月は沖縄に行けず、さらに東浜が新型コロナウイルスに感染したため、1月も自分1人で自主トレを行わざるを得なくなった。
「本来、自分がやりたかったこととは違うオフになりましたけど、時間ができた分、去年怪我をしていた部分をカバーするようなことができました」
昨季、故障をした右肩、右肘周りの強化、そして肉体強化に取り組み、身体つきはひと回り大きくなった。1クール遅れではあるものの、連日ブルペンでの投球練習を行うなど、調整の段階を上げていっている。
「去年投げていないんだから、今年こそやるしかないだろと思っています。今更ジタバタはしない。もう、やることをやるしかないんで」。2015年に3球団が競合したドラ1右腕も、もう6年目。今季こそ1軍の舞台で再び輝くことを目指し、B組から這い上がっていく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)