“楽天の佑ちゃん”がサイド転向で再出発 首脳陣が評価する「這い上がる姿勢」

「1軍へ這い上がろうという姿勢を見せてくれている」

 リリーフができる変則的左腕への需要は高い。石井一久GM兼監督は「育成契約を結んだ時点で、支配下にすることを想定していた。支配下、1軍へ這い上がろうという姿勢を見せてくれている」と高く評価。「彼の長所は、右打者に対してもしっかり投げられること。内角を突くことができて、外角へのチェンジアップもあるからだ。完成度を上げていってほしい」と期待している。

 16日には、阪神との練習試合(宜野座)の8回に6番手として登板。阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手に外角スライダーをバットの先で拾われ左前打とされるなど、1回2安打無失点だった。

 小山伸一郎投手コーチは「佐藤君には甘くなった変化球を持っていかれたが、タイミングは崩していた」と前向き。「オーバースローの時に比べて制球がまとまっているし、スピードは変わっていないのに、力強さが増しているのは見ていてわかる。試合の経験はまだまだ足りないが、どんどん使って修正していけば良くなる」と確信を持っている。

 首脳陣はモデルチェンジに必要な猶予は与える姿勢だが、かといって、いつまでも気長に待ってくれるわけではない。“焦らず急ぐ”ことが求められる立場だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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