シーズン78盗塁や“昭和の柳田悠岐”も? 70年前の「パ初代ベストナイン」が凄い
当時はパ・リーグの選手で「ハワイ遠征」も
記事の左部分では、パ・リーグのハワイ遠征メンバーが発表されている。現在ではパ・リーグとセ・リーグの双方から選手が選抜されて国際試合に臨む形であるが、この海外遠征ではパ・リーグの選手のみが選ばれていた。井上さんはこの交流試合について以下のように解説している。
「この時は優勝した毎日の選手が主体で行くことになるんですけれども、毎日オリオンズの若林忠志選手兼任監督が、選抜チームの監督としてチームを率いました。現地のチームと試合をしたのですが、帰ってくるまでに時間がかかっててしまい、翌年のシーズンが開幕してから帰ってきた。なので開幕当初はこのメンバー、主力抜きでやっていましたね。
先ほど話した飯田徳治さんも参加しています。連続試合出場記録中でしたが、これは怪我とかではないので、公休扱いとなり、連続試合記録は継続しているということになりましたね。雨の日には現地でバスケットをしている写真などもありました。(記事中では若林さんは「ボゾー」とニックネームで書かれている)そうですね。監督の若林さんはハワイ出身の方なので、20年ぶりに兄弟と再会できたといったこともありました」
2020年はMVPに柳田、新人王に平良海馬投手が選出された。1950年は31票で満票であったが、その70年後には300票前後の投票が行われている。このことからも、野球というスポーツの浸透、そしてテレビの放映をはじめとする報じるメディアの拡大がうかがえる。
パ・リーグ70周年を記念した特別企画も次回でいよいよ最終回。第10回では、当時のパ・リーグについてさらにフォーカス。選手だけでなく、当時の観客動員や当時のパ・リーグの取り組みなどの視点からお送りする予定だ。