「衰え感じていない」37歳迎えるヤクルト坂口 ライバル加入も「勝負できる」
昨季はキャリハアイの9本塁打「まぐれ」も「その形で打てたことはプラス」
昨季は打率.246と苦しんだがキャリアハイとなる9本塁打をマーク。「まぐれ」と苦笑いを浮かべるが「自分はホームラン打者じゃないし、打ち損じでスタンドまで届くようなことは絶対ない。9本塁打に満足はしてないが、その形で打てたことはプラスに捉えています」と、復活に向けた手応えを感じている。
今シーズンは一塁に通算2171安打を誇る内川聖一内野手、外野にはメジャー通算77本塁打のドミンゴ・サンタナ外野手が加入。熾烈なポジション争いを強いられることになるが「試合に出たいという思いがブレなければいい。チャンスが全くないわけじゃない。自分の出来ること、チームが勝つために突き詰めていけば勝負できる」と自信を見せる。
これまでも怪我を乗り越え、ライバルの加入にも打ち勝ってきた経験があるからこそ坂口の言葉には重みがある。完成間近に思えた自身の打撃スタイルを何度も崩し、新たな形を作ってきた。今季は3年契約最終年を迎える。この世界は結果が全て。同じ力なら将来性のある若手が起用されることも理解している。
「この先、続けるか続けれへんか…。今年が凄く大事な年になると思う。自分自身の野球人生にも大きなポイントになる年になる。例えば怪我をしたらいつまでも、1回目の時(2012年)みたいに長くは待ってくれない。年齢的にも。『まだ、やれるぞ』と見せるのには大事な年になる」
通算1500安打を達成し次なる目標も問われると間髪いれずこう答えた。
「周りは2000安打っていうけど、そこまでの数字は想像できない。今はもっと打ちたいし試合に出たい。本当にそれだけ。目標は一つだけ、レギュラー獲得です」
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)