楽天は田中将大の復帰で斬新なローテが可能? 元メジャー投手が推奨する策とは…
涌井、田中将、則本昂は中5日&年間30試合先発が「可能」
メンタル面では期待を背負い過ぎないことも大事だという。2013年に24勝無敗という無双投球で楽天を初の日本一に導き、ヤンキースでは78勝を挙げた右腕。ファンの期待は高まっている。「バリバリのメジャーリーガー、ヒーローが帰ってきたという目で見られるでしょう。でも負ける時だってある。自分を見失わずに次に臨めるかが重要だと思います」と語る。
その意味で、楽天にはレベルの高い先発投手が揃っていることが田中将の助けになるという。涌井秀章、岸孝之、則本昂大。実績ある投手たちが揃っている。開幕投手(対日本ハム、楽天生命パーク)に涌井が決まったことに「これで田中投手が務めることになれば過度のストレス、プレッシャーがかかっていたはず」と解説する。
では、メジャーでは中4日だった登板間隔が中6日に変わることで影響は出てくるのだろうか。「いきなりはリスクがある。徐々にだと思います。最初は100球でもいいですし、色んな意味で安定した時に120球いってみようかとか、そういう形になると思います」。
さらに小林氏は田中将、涌井、則本昂の3投手を「中5日」で回す案を挙げた。「この3人は可能だと思います。原則中5日で詰めて、日程によって時に中6日に戻すとか色々なことができる陣容だと思います。そうすれば3人が30試合以上先発することが可能になります」。
田中将が加わることで中5日のローテーションも可能に――。レジェンド右腕の加入で新たな野球が見られるかもしれない。
(片倉尚文 / Naofumi Katakura)