14歳で130M弾「巨人の4番になりたい」 ラーメン鉢で白米食す“怪力”スーパー中学生
森山竜之輔はジャイアンツJr.、侍ジャパンU-12代表で4番として活躍
オレは巨人の4番になる! 並々ならぬ闘志を燃やすスーパー中学生は、江戸川中央リトルシニアの森山竜之輔内野手だ。2018年8月に台湾で行われたアジア選手権では侍ジャパンU-12代表の4番として3位に貢献。14歳にして130メートル弾をかっ飛ばすスラッガーの魅力、将来の夢に迫った。【小谷真弥】
河川敷での打撃練習。森山は寒風を切り裂き、左越えへアーチをかける。「自分はジャイアンツファン。小さい時は月1回は東京ドームに行っていました。阿部慎之助選手が好きでした。ジャイアンツで野球をしたい気持ちはあります。高校でもプロでも4番で打って活躍したいです」。数年後の夢を描いている。
パワー自慢だ。左翼まで95メートルある河川敷のグラウンドでは、余裕でフェンスオーバー。打球直撃を防ぐため、外野フェンス沿いの道を歩行者が歩く度に打撃練習を中断するが、時にはその道を超えてしまう怪力ぶりを見せる。「去年の6月に握力の測定があって、みんな30キロぐらいだったんですけど、68キロありました」。中学通算7本塁打だが、これから本数が伸びていきそうだ。
無類の焼肉好きで、小学生からラーメン鉢で1食2.5合の白米をスプーンで平らげる。当然、小学校で使う机と椅子は小さくなり、6年時には「三輪車を乗るみたいになってました」。小学校卒業時には身長172センチ、体重80キロの堂々の体格で、中学校のジャージは既製品が入れずに特注したほどだ。その肉体はまだまだ成長中。今は180センチ、95キロと“巨人化”している。
小学1年時に野球を始めてから自身の学年のチームだけでなく、2学年上でもプレー。ジャイアンツJr.、侍ジャパンU-12代表で4番打者とエリート街道を走るが、「代表では周りがうまい選手ばかりで刺激を受けました。(侍ジャパンU-12監督だった)仁志監督にはミーティング中にちょっかいを出されてました」という“愛されキャラ”だ。憧れの選手は巨人の若大将こと岡本和真内野手。「真似して打っています。若い時からジャイアンツの4番を任されて、しっかり結果を残されている。プレッシャーに強いところは凄いなと思っています。本塁打の動画をいっぱい見ています。インコースの裁き方も凄いと思います」と目を輝かせる。
平日はバッティングセンターに通い、自宅では巨人・阿部慎之助(現巨人2軍監督)の大ファンという母・琴江さんにバトミントンの羽根を投げてもらってティー打撃する。さらにプロトレーナー木場克己氏が開発し、久保建英、池江璃花子ら一流選手が取り組む「KOBA式体幹トレーニング」で体を鍛えるなど、まさに野球漬けの生活だ。「平日にしっかり練習して土日の試合で結果を出せるようにしています。今年の夏に全国で優勝することを目標にしています」。次世代の若大将となるべく、精進を重ねていく。
◆森山竜之輔(もりやま・りゅうのすけ)2006年5月8日、東京・江戸川区生まれ。小学1年時に兄・慎之輔さんの影響で葛西ファイターズで野球を始め、捕手と一塁、三塁でプレー。小学6年時に読売ジャイアンツJr.、侍ジャパンU-12代表に選ばれた。江戸川中央リトルシニアでは主に三塁でプレーしている。好きな食べ物は米と肉。焼き肉は「2、3人前を食べてしまいます」。50メートル走は7.1秒。身長180センチ、体重95キロ。右投げ右打ち。