田澤純一が加入の台湾プロ野球が開幕 5球団体制となりCPBL主導で“最強”結成へ
復活の味全は20歳右腕が圧巻の投球みせ2戦目で白星、田澤純一が試合締める
味全は17日、中部、台中市の台中インターコンチネンタル球場で中信兄弟と対戦した。二戦目の先発に起用されたのは20歳、MAX157キロ右腕の徐若熙だった。1軍初登板の徐若熙は最速154キロの直球とキレのいいチェンジアップを軸に、初回いきなり3者連続三振という立ち上がりをみせると、その後も中信兄弟打線から面白いように三振を奪った。まだ若く、また昨秋に怪我から復帰した状況も考慮し、3回2/3、62球で降板したが、11のアウト全てを三振で奪うという圧巻の投球をみせた。そして、7回表に2点を追加し4-0とリードを広げた味全は、8回裏、元埼玉西武の廖任磊が登板、無失点に抑えると、9回裏にはクローザーとして期待されている田澤純一が登板、田澤は二死からショートのエラー(記録は内野安打と悪送球)でランナーを二塁においたものの、続く三番の張志豪を中飛に打ち取り、記念すべきチーム1軍復帰後初勝利となる試合を締めた。味全にとっては、1999年10月20日以来、実に7819日ぶりの1軍公式戦勝利となった。
果たして味全は既存4球団にどこまで食らいついていけるのか。イニングイーターとなる投手が少なく、野手も経験の少ない若手主体であるなか、実質的に1軍「初年度」である今季から安定した成績を残すことは難しいだろうが、台風の目となることを期待したい。
なお、台湾プロ野球では昨季の後期シーズンから反発係数が抑えられたボールが使用されたが、今季はさらに反発係数の低いボールが使われている。飛びの違いを指摘する声は既に選手からも上がっており、ホームラン数の減少により、試合展開にも変化が見られそうだ。