田澤純一が加入の台湾プロ野球が開幕 5球団体制となりCPBL主導で“最強”結成へ

CPBL蔡其昌コミッショナー(左)とCTBA辜仲諒理事長【写真提供:中華職業棒球大連盟CPBL】
CPBL蔡其昌コミッショナー(左)とCTBA辜仲諒理事長【写真提供:中華職業棒球大連盟CPBL】

五輪世界最終予選に向けプロアマトップ会談、プロ・アマがタッグ

 レギュラーシーズンと並行して、国際大会に向けた動きも始まっている。東京五輪予選を兼ねた2019年のプレミア12で、台湾代表は地元で行われたオープニングラウンドを突破、スーパーラウンドでもライバル韓国に勝利するなど健闘をみせたものの、全体の5位、アジア・オセアニアでは準優勝の韓国に次ぐ3位に終わり、五輪出場権獲得はならなかった。

 台湾代表にとって、五輪出場権をかけた最後の戦いとなるのが、台湾、中国、オーストラリア、オランダ、アメリカ大陸予選2位及び3位チームの計6チームが残り1枠を争う世界最終予選(6月16日~20日・台湾台中など)である。CPBLの蔡其昌・コミッショナーはかねてから、世界最終予選、五輪本大会に向け、最強のナショナルチームを結成するという方針を示し、そのためには、CPBL(中華職業棒球大連盟)と、アマ球界を統括するCTBA(中華民國棒球協會)との団結が必要だと訴えてきた。

 蔡・コミッショナーは3月3日、CTBAの辜仲諒・理事長を訪ね、世界最終予選について話し合いを行った。そして、2019年に台湾のスポーツを管轄する教育部體育署、CPBL、CTBAの三者で協議、合意した内容通り、ナショナルチームの選手選考及び合宿、大会への出場、大会運営などについて、CPBLが全面的に請け負うことが決定した。

 なお、CPBLとCTBAは、今後、世界最終予選に向け定期的に会議を開催し、各項目の準備を行っていくという。また双方は、防疫優先という前提の元、中央感染症指揮センターの各防疫対策に呼応した上で、世界最終予選を全力で運営することについても確認した。

 蔡・コミッショナーは会見後、まずCTBA辜・理事長の全面的な協力に感謝、そして、その道のりは困難ではあるものの、最終予選の突破、そして野球競技初となる五輪での金メダル獲得という目標を達成したい、と述べた。

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