コロナ禍で予定される五輪最終予選 開催地・台湾が計画する徹底した防疫計画
CPBLとCTBAが開催に向けた防疫計画案を立案している
なお、CPBL案では海外チームは台湾入境後、まず隔離用の防疫ホテルで14日間を過ごしてから、一般のホテルに移るという。また、仮に来台した選手の陽性が確認された場合の大会の開催については、中央感染症指揮センターの専門的な判断に従うとしている。
CPBLとCTBAはいずれも一部のチームから希望が出ていた大会前の壮行試合について、隔離に伴うスケジュール面を考慮した場合、開催は困難として、見送る事で一致。両者の防疫計画案は、いずれも中央感染症指揮センターに送られ、同センターによって最終的な防疫対策が決定することになる。
世界最終予選には、6月初旬に開催が予定されているアメリカ大陸予選の2位、3位チームが出場する。仮に「14日間の隔離」で最終決定した場合、アメリカ大陸予選の閉幕から世界最終予選の開幕まで、14日間の間隔期間が取れない可能性がある。
コロナ禍において、国際大会の開催には高いハードルがある。台湾球界が打ち出した慎重な防疫対策については、参加チームの反発を呼ぶ可能性もあるが、逆に言えば台湾はその慎重さによって、これまで新型コロナウイルスの封じ込めに成功してきたともいえる。WBSC及び参加チームが、中央感染症指揮センターの防疫計画に合意し、世界最終予選が滞りなく開催されることを期待したい。
(「パ・リーグ インサイト」駒田英)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)