いきなりの右肩故障で前途は多難… NPB復帰目指す元阪神・伊藤隼太の今

開幕戦で牽制で一塁へ帰塁する際に右肩を故障【写真:喜岡桜】
開幕戦で牽制で一塁へ帰塁する際に右肩を故障【写真:喜岡桜】

開幕戦で右肩関節脱臼および関節唇損傷を負った

 しかし、試合後の伊藤の右肩には大きなアイシングが施されていた。翌日、自身のSNSで右肩関節脱臼および関節唇損傷で当面の間欠場することを報告した。開幕戦の9回、牽制で一塁へ帰塁する際に痛めた。前途多難なスタートダッシュに精神的に落ち込んだが、すでに気持ちを切り替えて前向きに治療に取り組んでいる。

 同箇所は3度目の故障で、骨に欠損や変形がみられるとのこと。完治を目指すには手術しか方法がなく、そうすれば、試合に出るまでに1年を要する。今年32歳の伊藤は、手術ではなく保存療法とリハビリによる早期復帰の道を選んだ。

「みんな復帰待ってます」

「どんな時でも応援してます」

「負けたらあかんぞー!」

 故障を報告した伊藤のインスタグラムには100件を超える応援メッセージが寄せられていた。現在は右肩を固定し安静にしつつ、毎日チームの練習や試合に帯同してコーチ業に専念している。技術指導だけでなく阪神タイガースに在籍した9年間を通して学んだ意識や基礎を選手たちへ伝えていく。

現在は右肩を固定し安静にしつつコーチ業に専念している

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