田中将大の痛恨2被弾は単なる失投か? 専門家が指摘「いろんな要素も重なって…」

復帰初登板は黒星も…やっぱりすごいぞマー君「普通にやれば2桁」

 初球は外角のスライダーで空振り。2球目は高めのストレートでファウルを奪って早々に追い込んだ。3球目は外に誘ったスライダーを見逃してボールに。4球目も比較的低めに制球されたスプリットでファウルとなった後、捕手の太田が内角に構えた5球目のストレートが真ん中高めに入ってしまった。野口氏は「インコース勝負を選択して、投げミスをした結果でした」と語る。

 2回先頭の石井に浴びたソロも、1ボールから高めに浮いた144キロだった。「数少ない失投の2球をとらえられてしまった。どんなにいいピッチャーにも失投というものはつきものですから」とも。裏を返せば、わずかな綻びを見逃さなかった日本ハム打線の勝利だった。

 一方で、中田の先制2ランに関しては、右中間・左中間が極端に狭い東京ドームのスタンドぎりぎりに着弾しただけに「これが札幌ドームや楽天生命パークだったら……という面もある」。開幕直後に好調だった楽天打線も、この日は3安打どまり。「比較的、球が高めに集まっていた(日本ハム先発の)上沢をもっと早くに打ち崩さなければいけなかった。そう考えると、いろんな要素も重なった黒星だったのかと思います」と意見を述べた。

 右ヒラメ筋損傷で3月27日の開幕2戦目を回避し、3週間遅れでの初登板となった田中将。無理をせず75球での降板となったが、野口氏は「球数的にはそんなもんなのかなと。納得のいくものだった」とうなずく。今後についても「『初登板の1敗だけで終わったね』となるかもしれない。調子が上がらずにシーズンを終えるということもあまり考えられない。普通にやれば2桁は勝つだろう」と強調。8年ぶりの古巣復帰はよもやの黒星スタートとなったが、変わらぬ頼もしい姿は見せ続けてくれそうだ。

(Full-Count編集部)

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