甲子園で8強、日体大では4番… オリックス右腕の兄はなぜ女子野球の監督に?
オリックス投手の弟・大晟とは頻繁に連絡を取り合い意見を交わす
女子野球の監督就任を報告した時にも、前向きな言葉をもらった。「野球を教えることには変わりはないし、将来のために勉強になると思うよと言ってくれました」。大晟投手がプロ入りする前の新潟医療福祉大時代には、実際に練習を手伝いに来てくれたこともあったという。
「プロ野球選手と指導者。立場は違いますが、お互い結果を求められる仕事をする中で、良い刺激をもらっています。兄弟であり、良いライバル。弟が頑張っているから、自分も指導者として結果を残せるようにと常々考えています」と漆原監督にとって欠かせぬ存在だ。
漆原監督自身、新潟明訓2年夏に「5番・一塁」で甲子園に出場し、8強入りした実績を持つ。日体大では「4番・一塁」でレギュラーだった。右の強打者として卒業後も選手を続ける道はあったが、開志学園男子野球部の川上大輔監督から声をかけられ、指導者の道を選んだ。1年間は男子野球部のコーチと寮監を務めた後、2017年春に女子野球部の監督に抜擢された。