「1打席に夢中になれるように」 DeNA倉本は代打打率.357、現役への愛着と執念

日立ソフトボール部の妹・美穂さんが引退、現役への執念新た

 倉本はプロ2年目の2016年、141試合に出場して規定打席を突破し打率.294をマーク。翌17年には全143試合出場を果たしたが、大和がFAで阪神から移籍した18年以降、出場機会が減っている。今季もスタメン出場は7試合と、本職の遊撃で大和、柴田の後塵を拝している。

 日立ソフトボール部でプレーしていた5歳下の妹・美穂さんが、昨年限りで現役引退。同じ右投左打の内野手で、シーズンオフには一緒に練習することもあっただけに、「何と声をかければいいのか、すごく考えました。悔しい気持ちは絶対にあると思った。『お疲れ様』と声をかけて、『指導者になった方がいいんじゃないか』という話はしました」としんみり。倉本自身も今年1月7日に三十路となり、うかうかしてはいられない。現役生活への愛着と執念を新たにしたようだ。

「代打でもスタメンでも、“その1打席”に夢中になれるように心がけています」と語る。なりふり構わぬ姿勢が、最下位低迷中のチームを押し上げる力となるかもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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