本塁打1本も、貢献度は10本のマーティンよりも上…セイバー指標で選ぶパ月間MVPは?
楽天浅村は1本塁打もOPSは3位、出塁率は1位
パ・リーグの月間MVPは今月12日に発表予定。ここでは、セイバーメトリクスの指標による3、4月の月間MVP選出を試みる。
【打者部門】
打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりも、どれだけその選手が得点を増やしたかを示す「wRAA」を用いる。各チームのwRAA上位3人は以下の通り。
楽天:浅村栄斗11.80、茂木栄五郎5.37、島内宏明4.36
ソフトバンク:グラシアル9.34、柳田悠岐7.15、甲斐拓也5.35
ロッテ:マーティン10.47、中村奨吾9.66、荻野貴司4.23
西武:森友哉4.83、呉念庭3.42、愛斗1.69
オリックス:吉田正尚10.29、杉本裕太郎5.50、頓宮裕真3.76
日本ハム:近藤健介9.36、渡邉諒2.01、西川遥輝1.95
山川穂高、外崎修汰の主力2選手が怪我で抜けた西武打線において、呉念庭と愛斗が頭角を現しているが、まだ2人の穴を埋めるほどの数値は残せていないという現状である。
各チームの主力が期待値通りの貢献を見せている中、最もwRAAが高かったのが楽天の浅村栄斗である。浅村は本塁打の数は1本だったが、OPSはリーグ3位、出塁率はリーグ1位である。今季の浅村は選球眼が良く、ボール球見極め率が改善され、四球数が増え、三振が減少している傾向が見受けられる。
高い出塁率によってチームに大きく貢献した浅村をセイバー目線による月間MVPに推挙する。
○3、4月の月間MVPパ・リーグ打者部門 浅村栄斗(楽天) wRAA11.80
出塁率.483(リーグ1位)
打率.326(リーグ2位)
OPS.929(リーグ3位)