鷹の逆転勝利が生まれた理由 惜しみない継投を可能にした石川&マルティネスの貢献
石川が8回、マルティネスが7回を投げたことでリリーフ総動員が可能に
この日のリリーフ陣の働きはもちろん重要だった。さらに言えば、試合には勝てなかったものの、7日に先発した石川柊太投手、8日のニック・マルティネス投手の好投も、この日の勝利に大きな役割を果たした。
石川は今季最長の8回を投げて2失点、マルティネスも7回を投げて2失点と、ともにハイクオリティスタート(HQS)と先発投手としての役割を存分に果たした。2人の力投のおかげで、この西武3連戦ではリリーフ陣を酷使せずに済んでいた。
「今日は投手全員いけるというところだった。雰囲気も悪くなってきていたので、リリーフ陣がなんとか頑張ってくれたら、一人一殺と考えていたので、6回はあそこが1番大事と出させていただきました。(一昨日、昨日からの)繋がりもあるでしょう。注ぎ込んでいれば、今日投げられない投手もいたかもしれない。石川くん、マルティネスが長いイニング投げてくれたのは大きいと思います」
試合後の工藤公康監督はこう語り、石川とマルティネスの好投を改めて称えた。お立ち台に上がったのは柳田と泉だったが、4試合ぶりの勝利には、勝利投手にはなれなかった2人の先発投手の貢献もあったと言えるだろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)