ソフトバンク苦戦の原因はどこに? データで分析、打線と救援陣は昨季以上も…

チームの打撃成績はここまで昨季以上の数字が残っている

 それでも、ここまでの戦い方にファンは不安を覚えるだろう。そこで、現在のチーム状況をセイバーメトリクスの指標などでデータ分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを用いて分析。昨季の数字と比較し、解消すべき課題がどこにあるのか見てみたい。まずは打撃成績だ。

・チーム打撃指標
2020 打率.249 出塁率.321 OPS.722 wRC+103
2021 打率.264 出塁率.331 OPS.731 wRC+112

 チーム全体の打撃成績を見ると、決して悪い数字ではない。チームの打率、出塁率は12球団でトップの数字を残しており、昨季を上回っている。チーム得点数166もロッテに次ぐリーグ2位。打線の繋がりを欠くなどはあるものの、打線に関しては昨季とさほど変わらないか、それよりもいい成績がここまでは出ている。

 打線とは対照的なのが投手陣。特に先発投手だ。投手陣全体の指標を見ると、大幅に数字が落ちているわけではない。昨季と比べると、わずかに悪化しているものの、先発とリリーフに分けて見ると、先発陣がこれに大きく関係していることが分かる。

昨季と比べて大幅に悪化している先発投手陣の成績

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