ソフトバンク苦戦の原因はどこに? データで分析、打線と救援陣は昨季以上も…

ソフトバンク・千賀滉大(左)と東浜巨【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・千賀滉大(左)と東浜巨【写真:福谷佑介】

昨季と比べて大幅に悪化している先発投手陣の成績

・チーム投手指標
2020年(先発)57勝28敗 防3.11 K%23.0 K-BB%13.3
2021年(先発)9勝14敗 防4.19 K%17.8 K-BB%9.1

2020年(リリーフ)16勝14敗 防2.60 K%23.7 K-BB%12.4
2021年(リリーフ)9勝2敗 防2.33 K%26.8 K-BB%13.1

 昨季は1年間で29個もの貯金を作ったソフトバンクの先発陣だが、ここまでは9勝14敗と5つの負け越しに。防御率も1点以上も悪化しており、奪三振率を表すK%も大幅に低下している。エースの千賀を怪我で欠き、東浜も出遅れ。ムーアもメジャー復帰で流出した。新加入のマルティネスはここまで好投を見せているものの、特に千賀、東浜を欠いていることが大きく響いている。

 一方のリリーフ陣が昨季も鉄壁ぶりを見せていたが、今季はここまで昨季を上回るほどの数字を残している。リリーフ陣だけで7つの貯金を作っており、防御率も昨季を上回る。K%も上昇しており、その鉄壁ぶりは今季も健在と言える。泉圭輔や津森宥紀ら若い投手たちの成長も目覚ましく、チームにとってリリーフ陣は“心臓”だ。

 こうなると真っ先に立て直すべきは先発投手陣だと言える。千賀は右足首の怪我のため長期離脱となっているが、東浜の復帰は近い。新助っ人のレイも今週末には実戦で登板する予定となっている。先発投手陣をしっかりと整備することが必要だ。

千賀や東浜、デスパイネ、グラシアルらを欠く苦しい台所事情

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