最速123キロ“日本一の女子中学生”から3年 夢が現実となった甲子園への思い
初の男女率いた甲子園出場監督となるか、ラッキートーナメント、選手権大会優勝へ
同チームを率いる石原康司監督は、約30年にわたり同校男子野球部を指導。男子監督として春2回、甲子園へ導いた。2014年にNPB最多勝利・最高勝率のタイトルを獲得した中日の山井大介投手を含むプロ野球選手8人を輩出している名将だ。
「女の子も甲子園で野球ができることに喜びでいっぱい。島野が入学するときに『甲子園でできたらいいな』と声をかけたが、島野が3年生になって実現するとは。巡り合わせだと感じた」と嬉しさを滲ませた。石原監督にとっても1999年選抜出場以来、22年ぶりの甲子園での采配が実現するかもしれない。
5月末から開催予定の第10回関西女子硬式野球選手権ラッキートーナメント大会も神戸弘陵は2連覇がかかっている。初戦は選抜で敗れた宿敵・履正社。「選抜はチームの力を発揮できないまま負けて悔しい思いをした。この悔しさを絶対に無駄にはしない」。大好きな野球にかけて1年時から背番号「89」を背負う投打の要・島野の活躍に注目だ。
(喜岡桜 / Sakura Kioka)