最下位DeNAで壊滅的な投手陣 元大洋のエースが指摘する低迷の“元凶”とは…

野球評論家の遠藤一彦氏【写真:荒川祐史】
野球評論家の遠藤一彦氏【写真:荒川祐史】

「みんなシーズンの疲労を取らないまま、翌年へと入っていってしまう」

 遠藤氏がDeNA投手陣共通の不振の原因と見ているのは、疲労の蓄積である。「みんなシーズンの疲労を取らないまま、翌年の自主トレ、キャンプ、オープン戦、ペナントレースへと入っていってしまう。それでも若いうちはある程度は動けるが、真の疲労が取れていないからパフォーマンスが落ちて故障にもつながる」と指摘する。

 実際、DeNAの投手はルーキーイヤーに鮮烈な活躍をしながら、翌年以降に故障などで尻すぼみになるケースが散見される。左腕の浜口遥大投手は1年目の2017年に10勝(6敗)を挙げたが、今のところ、2桁勝利はこの年だけで、昨季は2勝3敗に終わった。

 2019年に7勝(6敗)した上茶谷大河投手も昨季は2勝3敗。今季は1軍で4試合に投げているものの、0勝3敗、防御率10.69と不振で、現在は2軍調整中だ。2018年に11勝5敗で新人王を獲得した東克樹投手は、翌2019年に左肘の不調で4勝2敗に終わり、2020年2月にはトミー・ジョン手術。現在リハビリが続く。エースの今永昇太投手も昨年10月に左肩のクリーニング手術を受け、今季開幕に間に合わなかった。

「終わった直後は解放感に包まれ疲労を感じにくい」

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