パ・リーグで最も速く一塁を駆け抜けた選手は? 今季の内野安打一塁到達トップ5
1位は西武・源田で3秒80、“圧”で勝ち取った内野安打
栄光の1位は3秒80というタイムで、またしても源田だった。1~3位を独占という無双ぶり。守備だけではなく、一塁到達においても「たまらん」人である。ここでの源田の「たまらん」ポイントは、打ってから一塁ベースを踏むまで全力疾走しているという点。それにより、完全に打ち損じた一塁ゴロにもかかわらず、一塁手の中田とベースカバーに走った投手・池田にプレッシャーをかけ、連携プレーの僅かなブレを生み出した。
決して偶然発生したスキに乗じたのではない。源田の脚力による“圧”で勝ちとった内野安打である。3秒80というリーグトップのタイムだったことが、まさにそれを証明した“一打一走”であった。
セーフティバントをのぞいた内野安打の一塁到達タイム、いかがだっただろうか。これからも新たな好タイムが発生してランキングが上塗りされていくことが期待されるが、梅雨~真夏の暑い盛りにかけては選手の疲労も蓄積してくるせいか、一般的にはややタイムが落ちてくる傾向にある。
次に好タイムに出会える可能性が高まるのは優勝争いや順位争いが白熱してくる秋口になるだろう。気温の低下とペナントレースの追い上げによって、選手の走る気力が復活してくる頃、今回1位だった源田の3秒80を抜く3秒7台が出てくるかもしれない。
もちろん、故障明けやファームで調整して昇格してきた選手などは夏場の暑いときでも好タイムが出る可能性はある。ストップウォッチさえあれば、誰でも中継を見ながら計測することができるので気になる選手がいたら、ご自分でも計測してみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」キビタキビオ)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)