母親からは「和田毅になれ」 DeNA、福岡出身左腕・坂本が鷹相手に6回無失点の快投
母親はソフトバンク和田のファン「鏡の前で真似をさせらました」
坂本は立命大から2019年ドラフト2位で入団し、ルーキーイヤーの昨季は4勝(1敗)を挙げたが、防御率は5.67。今季は5試合目の先発で防御率を4.60から3.32へ劇的に下げた。真価を問われるのは次回先発以降だろう。
ソフトバンクの本拠地である福岡県出身。小学校低学年の頃はサッカーへの興味が強かったが、とりわけ和田毅投手のファンの母親から野球を勧められたという。「『和田みたいに投げろ』とか『和田になれ』と言われて、鏡の前で真似をさせらました」と笑う。
もっとも、同じ左腕とはいえ、現在の坂本の投球フォームは「球の出どころが非常に見にくい」といわれる和田にはあまり似ていない。むしろ、立命大の2年先輩でDeNAでも同僚になった東の影響が色濃いように見える。
いずれにせよ、坂本が野球にのめり込むきっかけが和田であったことに変わりはない。日米通算146勝の和田は40歳になった今季も、先発ローテの一員として稼働中。坂本としては自身も先発ローテに定着し、和田が元気なうちに直接対決を果たしたいところだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)