大谷、柳田、坂本… 元ロッテ里崎氏が子どもたちに伝えた「うまくなる選手」の条件
歴史ある「千曲川少年野球大会」にスペシャルゲストとして登場
マイクを通じて、子どもたちのハートに語りかけた。元ロッテ捕手の里崎智也さんが5月末に長野県で行われた「千曲川少年野球大会」のスペシャルゲストとして登場し、未来のプロ野球選手たちにメッセージを送った。軽快な“トーク”の中に心に響く言葉が、所々に散りばめられていた。
この大会は長野県の東北信エリア最大かつ最古の歴史を持ち、今回で68回目を迎えた。コロナ禍でも、子どもたちのために関係者が尽力し、開催にこぎつけた。それでも例年より10チームほど少ない、40チームが参加。選手たちに夢を持ってもらいたいと、初めてプロ野球のOBを招いた。その里崎氏は大会の決勝戦を観戦し、閉会式でマイクを握った。
里崎氏は「多分ですけど、みんなは僕が野球をしていた時を知らないと思うんです……」と謙遜しながら挨拶を始め、まずは開催に向け、尽力してくれた関係者、全力プレーをした子どもたちに感謝の言葉を述べた。「皆さんの力と、子どもたちの頑張りのおかげで、僕たちが頑張れたプロ野球の世界が成り立っていくというのもあります」と頭を下げた。
そして、子どもたちへ視線を向けた。
「みんな(コロナ禍で)日頃、なかなか練習が(十分に)できないこともあると思いますけど、うまくなる選手と、うまくならない選手の違いは1つだけなんですよ。今だったら(ソフトバンクの)柳田選手とか(エンゼルスの)大谷翔平選手とか(パドレスの)ダルビッシュ選手とか(巨人の)坂本選手とか、いろんな選手がいますが、上達していく選手というのは、できなかったことを、できなかったままにしない選手なんです」
長年、プロ野球の世界に身を置き、解説者としても活躍するその目で見てきたことを、わかりやすく伝えた。
「反省するだけだったら誰でもできるんですよ。反省して、どう生かしていくかが大事なんです。できないのは仕方ない。僕でもそうです。お父さん、お母さん、監督、コーチでも、プロ野球選手でも、できないことは当たり前にあります。でも、それをそのままにしないんですよ。できるようになるまでやっているんです」