次なる“育成の星”となれるか? アピール際立つロッテと楽天のブレーク候補

ロッテの植田は慶大時代には現中日の郡司の控え捕手だった

○ロッテ・植田将太捕手

 2019年の育成ドラフト2位で慶大からロッテに入団。大学時代は現中日の郡司裕也捕手の控えの立ち位置で、東京六大学の通算成績でも6打席しか立っていない選手だった。ロッテに入団すると1年目からファーム公式戦に出場し、2年目の今季は好調なロッテの2軍を支える正捕手にまで成長している。1軍では正捕手の田村龍弘選手が怪我で離脱した際に、捕手陣の立て直しが急務な中、中日から加藤匠馬捕手がトレードで加入した。こうした他の捕手陣と切磋琢磨しながらも、まずは支配下を目指す植田の成長に期待したい。

 選手としての特徴を見ていこう。守備面では両コーナーを上手く使った配球で、投手の持ち味を引き出すリードだ。スローイングも比較的安定しており、一軍レベルの選手を打ち取っていけるリードを覚えていけるかが今後の課題と言えるだろう。バッティングはスクエアスタンスから逆方向にも力強い打球を飛ばせる。また、犠飛など最低限の仕事をこなす打撃も見せており、長打を増やしていけるかがこれからの課題として挙げられる。

 ロッテには同期入団で佐藤都志也捕手がおり、すでに1軍の舞台で捕手として活躍している。佐藤都は左打者ということもあり、打撃がアピールポイントの選手であるが、今季はすでに1軍で29試合に出場して、リードも必死に学んでいる。上位争いをしながら、試合を通して成長できているのは本人にとってもチームにとってもプラスなことで間違いない。植田も2軍の正捕手として出場を重ねており、まずは守備面での経験を積み、将来的に目指す選手像としては広島の會澤翼捕手のような、強気なリードと勝負強い打撃ができる選手に成長していってもらいたい。

(「パ・リーグ インサイト」木村圭)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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