元楽天&DeNA左腕がメキシコで初勝利 到着4日で先発、驚きだらけの新天地

メキシカンリーグ初登板で12奪三振と好投した濱矢廣大【写真:球団提供】
メキシカンリーグ初登板で12奪三振と好投した濱矢廣大【写真:球団提供】

「まさかベンチ入りした初日に乱闘が起こるとは思わなかったけど…」

 メキシコ到着直後から、驚きだらけだった。契約ではホテルに住むことになっていたが、ベラクルスに着くと、サプライズで用意されていたのはホテルの1室ではなく海沿いのマンション。試合では、大乱闘あり、ダブルヘッダー(各試合7イニング制)あり、延長14回の7時間半ゲームありと、登板前日までタフな日々が続いた。

「まさかベンチ入りした初日に乱闘が起こるとは思わなかったけど、自分も止めに行きました」。メキシコでは日本と違い、その試合で投げない先発投手もベンチ入りするため、延長14回まで戦った登板2日前の試合は深夜2時の試合終了後に帰宅。それでも「時差ぼけもほとんどないし、BCリーグで猛暑の中のデーゲームを経験しているので、メキシコの暑さも苦じゃない」と、たくましい。

 チームはこの試合を終え、29勝28敗で南地区9チーム中5位。6位までが8月7日から始まるプレーオフに進出できるため、レギュラーシーズン残り9試合も負けられない戦いが続く。チームの首脳陣やコーチからは「楽しんで野球をしてほしい」と言われているといい、濱矢は残り1試合か2試合となる先発機会で結果を残し、チームをプレーオフ進出へと導くつもりだ。

 今季のメキシカンリーグでは、マリアッチス・デ・グアダラハラでプレーする元日本ハムの中村勝投手がリーグトップの8勝を挙げ、元ヤクルトでレオネス・デ・ユカタンに所属するロガン・オンドルセク投手が防御率リーグトップの2.38。元広島でブラボス・デ・レオンのハビエル・バティスタ外野手もリーグトップタイの17本塁打と、元NPB選手の活躍が目立つ。濱矢も彼らに負けじと存在感を出し、18チームあるメキシカンリーグの頂点を目指していく。

【動画】異国の地で堂々デビュー メキシカンLに挑戦中の濱矢廣大の現地での投球映像

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