速く走れるコツはありますか? 元巨人鈴木尚広が子どもたちに明かした答え
鈴木氏「キミが教えて、手本を見せてあげて!」
また、違う少年からはベースランニングで、速く走れるためのコツを問われた。
「なるべく小さくまわりたいよね。小さくまわるには、スピードを出しすぎて、大きく(走路からコースが)膨らんで走ってしまうこともある。なので、ベースをまわるときにいかに速く、小さくできるか。スピードを落としてもベースに入れるイメージを持って、走る。そうすると体が覚えるから、スピードを落とさずに早く走れるよ。打った後に毎回、どうやったら速く走ることができるかを、その道をイメージしておいてください」
そう答えた。すると、少年は目を輝かせた。「チームのみんなに教えてもいいですか?」とイベントに参加してない仲間に“シェア”をしたいと切り出したのだった。
鈴木氏は「いいねー!! キミが教えて、手本を見せてあげてください。『こうやって、走るんだよ』って。そう言ったら、みんながついてくる。キミの言葉の方が響くから」
チームメートと一緒になってうまくなりたいという気持ちが嬉しかった。走塁で幾度の名場面を作ってきた鈴木氏は他にも走ることの喜びを伝えた。どのようなフォーム、走り方がのぞましいのかという問いには「体が一番、気持ちよく感じる走り方が一番いいと思う」と返答した。体のカタチや力は人それぞれ。年代によっても骨格が違う。細部まで話をすればキリがないが、鈴木氏は走ることを含め、興味をずっと持っていてほしいと、願っている。興味を持ち続けることが、練習の持続やモチベーションにつながり、野球の技術向上につながっていく。
○鈴木尚広(すずき・たかひろ)
1978年4月27日、福島・相馬市生まれ。96年ドラフト会議で巨人から4位指名を受け入団。02年に原辰徳監督に才能を見出され、1軍デビュー。08年はゴールデングラブ賞受賞。同年の日本シリーズでは本塁打を放ち、シリーズ優秀選手賞を獲得した。200盗塁以上での通算盗塁成功率は82.9%と日本プロ野球記録を樹立した(当時)。2019年に巨人外野守備走塁コーチに就任。退団後は学生野球資格回復をするなど、指導者としても活躍中。右投両打。公式YouTube「Swiftrunnner」公開中。
鈴木尚広氏は今秋にスタートする動画配信サービス「TURNING POINT(ターニングポイント)」にも登場する。同サービスは元プロ選手、アマチュア指導者、トレーナーなど、野球を熟知した一流のアドバイザーがプレイヤーの技術や成長をサポートする。
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