22日甲子園で高校女子選手権決勝 阪神タイガースWomen三浦伊織主将が贈るエール

阪神タイガースWomen・三浦伊織【写真:球団提供】
阪神タイガースWomen・三浦伊織【写真:球団提供】

もし、自分の高校時代に甲子園大会があったら…「目指すと思います」

 8月22日には、全国高校女子硬式選手権の決勝が甲子園で行われる。ここを本拠地とするプロ野球阪神タイガースと同じユニホームを着てプレーする三浦にとってもまた、甲子園球場は畏敬の対象だ。「すぐ横で練習していても、未だに『軽い気持ちでは入ってはいけないところ』みたいなイメージはありますね。外野を走らせてもらっただけで感動するくらい素晴らしいところです。ここで女子の決勝戦をやるなんて、凄い時代が来たなと思います」。もし、野球をあきらめるしかなかった頃の自分に甲子園という目標があったとしたら、三浦はどうしていただろうか。

「目指すと思います。私は思春期に野球から離れましたけど、そういう道があったら選んでいたと思います」

 女子高生が「甲子園」でプレーしたり、三浦たちが「阪神タイガース」の看板を背負ってプレーしたりと、ひと昔前には考えられなかったことが次々に起こりつつある。女子野球界が変わるまっただ中に身を置く三浦は自らの野球人生を振り返り「私は野球を辞めた時期もあって、プレーすることが当たり前ではなかった。ここまできたらやれるだけやってみようと思っていますし、もう自分のモノだけではないという感覚があります。このチームで頑張って、少しでも女子が野球で輝けるステージが増えれば」と微笑んだ。皆でカバーしあいながら勝利を目指す、チームスポーツとしての野球の楽しさを伝え、この世界をさらに発展させていきたいと願う、

 今は阪神のアカデミーコーチとして、女の子を指導することもある。未就学児から小学生まで、30人ほどを受け持っている。「とにかく、野球は楽しいんだということを伝えていきたいですね。技術面の指導はまだまだ力不足なので、とにかく野球を辞めてほしくないな、と思いながらやっています。(メニューにある)『リレーが一番楽しかった』と言われちゃうと悔しいんですけどね」。打つことが楽しいと言ってくれる子を1人でも増やそうと、奮闘を続けていく。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY