後半戦巻き返しへ鷹に見えた光明 工藤監督にとって「予想以上」だったことは?

ソフトバンク“らしい”守り勝つ野球で2連勝を飾った後半戦

 工藤監督はこの3連戦、先発投手には飛ばすだけ飛ばしてもらって、中盤以降はリリーフ陣で凌いでいくという青写真を描いていた。だが、蓋を開けてみれば、石川は8回途中無失点、東浜も8回無失点。指揮官も「理想以上の、予定では5、6回まで飛ばしてもらって、あとはリリーフでと思っていたんですけどね」と“嬉しい誤算”に笑みが溢れた。

 ソフトバンクのここ数年の戦い方は“守り勝つ野球”だ。投手陣ができる限り失点を防ぎ、少ない得点でも勝ち切っていく。前半戦は先発投手陣のやり繰りに苦労したところは否めなかったものの、この2試合は“らしい”戦いができたと言えるのではないだろうか。

 セットアッパーのモイネロが離脱し、15日に先発予定だった和田が左肩のコンディション不良で登板回避。なかなか戦力が揃わず不安要素は消えないものの、石川と東浜の復調は大きなプラス要素だ。来週には東京五輪にも出場したエースの千賀も復帰する。五輪の中断期間が明けたペナントレース。王者ソフトバンクは上々のリスタートを切った。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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