阪神とヤクルトは遊撃、楽天は捕手…“ポジション別得点力”で見える各球団の課題は?

際立つ中日の苦況、二塁、遊撃、左翼、右翼で大幅マイナス

 その一方でポジション別攻撃力でマイナスになるのは梅野の捕手と、主に糸原が入る二塁、ルーキーの中野が守る遊撃。捕手は-4.2、二塁は-4.4とそれほどでもないが、遊撃は-8.9とややマイナス幅が大きくなる。ただ、他球団に比べると大きく落ちるところはなく、首位に立つチーム状況を表していると言える。

 2位の巨人はウィーラーの一塁、岡本和の三塁、坂本の遊撃、丸の中堅が大きなプラスとチームの武器に。捕手と二塁がマイナスではあるものの、大きな痛手ではない。3位のヤクルトは山田の二塁、村上の三塁、オスナが中心の一塁、塩見の中堅でアドバンテージを生む。一方で元山、西浦らが起用される遊撃が-10.6となる。

 4位の中日はポジション別攻撃力で見ても、打力が弱いことが良く分かる。大きなプラスとなるのは木下らの捕手、ビシエドの一塁だけ。大島の中堅は0.7と僅かなプラスだ。一方で二塁、遊撃、左翼、右翼のマイナスは2桁になっている。

 広島は鈴木誠の右翼は23.5でリーグトップタイ。會澤、坂倉らが中心の捕手も2.2でプラス。その一方でレギュラーが固まらない一塁手が-11.3と大きなマイナス。遊撃、左翼もマイナスだ。最下位のDeNAは捕手と遊撃が課題。佐野の左翼、オースティンの右翼が大幅なプラスだが、捕手と遊撃のマイナスが大きい。

パ・リーグ首位のオリックスだが、多くのポジションで得点力はマイナス

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