阪神とヤクルトは遊撃、楽天は捕手…“ポジション別得点力”で見える各球団の課題は?
パ・リーグ首位のオリックスだが、多くのポジションで得点力はマイナス
パ・リーグに目を移してみる。首位のオリックスは吉田正の左翼と杉本の右翼が大きなプラスをもたらしているが、意外にも、一塁、二塁、遊撃、中堅、DHと軒並み大幅なマイナスになっている。リーグ優勝に向けては吉田正、杉本以外のポジションの奮起が求められそうだ。
楽天は浅村の二塁、茂木の三塁、島内の左翼で大きなプラスを生む。唯一の課題を挙げるとすれば、捕手か。太田が最多の72試合に出場するが、wRAAはリーグワーストの-16.8。その他のポジションは平均的な数字が出ており、捕手の大きなマイナスだけが気になるところか。
3位のロッテは中村奨の二塁、マーティンの右翼、荻野や角中が入る左翼がチームのストロングポイント。一方で捕手、三塁、遊撃がやや弱い。4位のソフトバンクだが、ポジション別の攻撃力を見ると、大きなストロングポイントがない。栗原らの左翼や柳田のいる中堅、右翼はプラスだが、プラス幅は大きくない。一方で遊撃は大きなマイナス。捕手、二塁もマイナスになっている。
西武は森の捕手が25.1と12球団イチのプラス。山川の一塁も7.9のプラスになっている。その一方で外野の3ポジションはいずれも大きなマイナスだ。最下位の日本ハムは近藤、王らが入るDHだけがプラス。その他のポジションはほぼマイナスとなっており、苦しい状況がうかがえる結果となっている。