「神がかっていた」9回大逆転“ミラクル星稜”の主人公、ロッテ岩下が得た教訓
プロ入り後3年間は怪我に苦しむも「あまり暗くなることはなかった」
プロ1年目の10月に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、3年目にはヘルニアの手術も経験。幾度となく怪我に悩まされたが、高校時代に、諦めないことの大切さは誰よりも実感している。悲観することなく、前向きにリハビリに取り組んだ。
「あまり暗くなることはなかったと思います。やれることが増える日々を過ごしていく中で、楽しさを感じつつリハビリすることができたかなと思います」
もちろん不安がないわけではなかったが、まだこれからの野球人生。焦らず怪我を治し、4年目の2018年に1軍初登板。1勝を挙げ、翌年以降は5勝、7勝と勝ち星を伸ばしてきた。
「前半戦はある程度試合を作れることが多かったですし、前半の結果に驕らず、自分のできることを継続してやりたいなと思います」
怪我にも屈することなく、順調に結果を積み重ねてきた。後半戦も躍動し、エースとして大成するシーズンにする。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)