史上初の“女子の甲子園”見どころは? 大注目はジャイアンツカップ胴上げ投手
高知中央はチーム力で勝負 有名“ティックトッカー”がリリーフエース
対する高知中央は、エース・和田千波留投手(2年)を中心とした総合力で挑む。1日に行われた秀岳館(熊本)との準決勝では、7回1失点完投しチームを甲子園での決勝に導いた。「そのままマウンドに上がると緊張してしまう気がするので、甲子園の景色を想像して練習していました」と、イメージトレーニング万全で決戦に挑む。さらに後ろには、松本里乃投手(3年)が控える。動画投稿サイト「TikTok」で「野球Girl」というアカウント名で人気を博す一方、“本職”でも120キロに迫る直球を投げる本格派右腕。投球フォームを改造し、調子も上向きだ。
選手は「西内野球で日本一」と口を揃える。まだ創部3年目ながら、西内友広監督が自ら全国を周り選手を勧誘。さらに厳しい練習で力をつけてきた。昨年の大会が初出場、2回目の今年は初戦以外全て1点差で勝利と、接戦をモノにする能力に長けている。“島野打ち”で日本一を果たせるか。
史上初の甲子園開催で、決勝戦にはこれまでにない注目が集まる。女子高校野球の歴史に深く刻まれる大会になることは間違いないだろう。男子と同じ舞台で日本一の栄冠を手にするのは、エース・島野を擁する神戸弘陵か。それとも、創部3年目の高知中央か。意地をかけた好プレーに期待したい。