森&山川離脱の窮地で… 西武に勇気を与えるベテランと若手が融合した勝利
まず存在感を示したのは栗山と中村の最年長コンビ
■西武 3ー0 ソフトバンク(26日・メットライフ)
西武は26日、本拠地・メットライフドームで行われたソフトバンク戦に3-0で勝利した。チームトップでリーグ2位の打率.327をマークしている森友哉捕手と主砲の山川穂高内野手が「特例2021」で登録を抹消される窮地で、代役選手らの活躍で白星を掴み取った。
衝撃が走ったのは、この日の試合前のことだった。山川の個人契約マネジャーが新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。山川と森が濃厚接触者となる疑いがあるため登録抹消に。特例で10日間を待たずに再登録が可能とはいえ、リーグ5位に低迷するチームにとって大きな打撃となることは間違いなかった。
そんな中で、まず存在感を示したのはチーム野手最年長コンビの栗山巧外野手と中村剛也内野手だった。これまで森が務めてきた「3番」に入った栗山は初回2死走者なしで、ソフトバンク先発の左腕・笠谷から右前打。通算2000安打の大記録まで、あと9本とした。すると続く中村が右翼フェンスをギリギリ越える先制の11号2ラン。栗山はベンチで中村に「もっと飛ばさな。全力で走ったわ」と笑顔で声をかけた。辻発彦監督は「ベテラン2人が挙げた2点が大きかった」と感嘆した。