森&山川離脱の窮地で… 西武に勇気を与えるベテランと若手が融合した勝利

森の代役としてスタメンマスクを被った岡田が3点目の適時打

 執念がにじみ出たのが、4回に奪った3点目だ。森、山川の代替指名選手の1人として1軍に昇格し「6番・一塁」でスタメンに名を連ねたドラフト6位ルーキーのブランドン内野手が死球で出塁。続く川越誠司外野手はカウント1-2と追い込まれながら、ボール気味の低めのスライダーにバットを合わせ中前へ運んだ。

 こうして得た無死一、二塁のチャンスに、森の代役として先発マスクをかぶった岡田雅利捕手が、同じくカウント1-2から外角高めの速球に食らいつき右前適時打。森にとって大阪桐蔭高の6年先輩に当たる岡田は「もう必死のパッチです。必死です、それだけです」と汗を拭った。今季4本目のヒットはチームにとって値千金だった。

 守っては、3年目・20歳の渡邉勇太朗投手がプロ入り後2度目の先発マウンドに上がり、5回4安打無失点。前回登板の今月15日・楽天戦に続いて責任投球回数を全うすると、6回から森脇亮介投手、平井克典投手、増田達至投手、平良海馬投手が1イニングずつを抑え、計5人による継投で完封リレーを成し遂げた。「中継ぎ陣の調子は上がってきているから」と頷いたのは辻監督だ。無失点の渡邉を5回69球で降板させた判断を含め、采配が的中。岡田の好リードも見逃せない。

辻監督も目を細める勝利「みんなが仕事をしっかりやってくれたから」

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