「ほぼ毎回アンダーシャツを…」元ロッテ・チェン、故郷でのデビュー戦で浴びた“洗礼”

日本ファンへ「感染症の流行が落ち着きましたら、ぜひ、台湾へ試合を見に来てください」

 そして、王溢正のブルペンでの準備が十分ではなかった可能性について触れ、「降板した場面では、次の打者(蘇智傑)も左打ちだということをすっかり忘れ、許銘傑コーチに『疲れました』と言ってしまった。自分がもう一人投げてから降板すれば、直接、右投手に交替できた。今後はしっかり注意したい」と反省も口にした。

 陳冠宇の初登板ということで、球場には多くのメディアがかけつけた。試合は4時間半を越え、午後11時過ぎにゲームセット。メディアによるインタビューは12時近くまで続いたが、かつての在籍チームのファンや関係者へ向けたメッセージを依頼すると、疲れもみせずに笑顔で答えてくれた。

「千葉ロッテマリーンズ、そして横浜DeNAベイスターズを始めとした日本の野球ファンの皆さん、私の台湾プロ野球初登板に注目していただき、ありがとうございます。日本でお世話になったコーチの方々、球場で声援を送ってくれたファンの皆さん、感染症の流行が落ち着きましたら、ぜひ、台湾へ試合を見に来てください」

 台湾のファンに加え、日本のファンも球場で陳冠宇に声援を送る。そんな日が1日も早く訪れることを心から願いたい。今季中は日台間の自由な往来は厳しそうだが、台湾プロ野球は有料のOTT「CPBLTV」で、日本からも視聴が可能だ。楽天の曾豪駒監督によると、少し長めの調整期間をとり、次回登板は9月4日の富邦ガーディアンズ戦(桃園)を予定。今後はできるだけ週末に登板させる方針だという。「サタデーチェン」、「サンデーチェン」の活躍に注目だ。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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