プロ6年目に才能が開花 “台湾の星”西武・呉念庭、データから見る活躍の理由
守備では一、二、三塁をこなすユーティリティプレーヤー
次に、今季記録している守備成績についても確認していこう。
一塁手が55試合、二塁手での出場が45試合と、状況に応じて山川と外崎が離脱した穴を埋めていたことが表れている。外崎の復帰後は三塁手としてスタメン出場を続けていることからも、穴埋め的な役割を飛び越え、「どこかで使いたい」と思われる存在へ成長していることがうかがえる。
一塁手と三塁手では失策がまだゼロと、非常に堅実な守備を見せている点も特筆もの。試合数に差はあるものの、二塁手としての守備率.991もロッテ中村奨吾内野手(.990)、楽天・浅村栄斗内野手選手(.986)といった、ゴールデングラブ賞獲得歴のある選手たちが今季残している成績を上回る。
これらの成績からは守備範囲の広さなどを推し量ることはできないが、複数のポジションをこなしながら、どのポジションでも安定した守備を見せているという点に関しては、数字の面からも十分に裏付けられている。