試合前や試合後は何を摂るべき? 専門家が勧める効果的な“補食メニュー”

試合後は糖質とタンパク質を一緒に、和菓子はあんこがタンパク質源に

 練習後や試合後は、20~30分以内を目安に糖質とタンパク質を一緒に摂取するようにしましょう。おにぎりの中でも具材を鮭や納豆を選ぶと、糖質とタンパク質を一緒に摂取できます。サンドイッチであれば、ハムや卵が入っているものを選ぶと糖質とタンパク質を補えます。

 私がサポートした経験の中では、おにぎりやパンに加えて、かにかまや魚肉ソーセージを持ってくるのがブームになった事もありました。加工食品ですが、手軽に持っていけるので補食には適していると考えています。ただ加工食品にはリンが多く、カルシウムの吸収が阻害されやすいので、その分食事でカルシウムを意識して摂取していきましょう。

 他にもコンビニやスーパーで手軽に買えるヨーグルト、飲むヨーグルトは、タンパク質・カルシウムが豊富です。果物入りは糖質も一緒に摂取できるのでオススメです。

 アンパン、どら焼き、ヨウカンなどの和菓子は補食に適しています。あんこがタンパク質源となり、糖質と一緒に摂取できます。栄養素を考えながら、3食の食事に加えて補食も忘れずに摂取してください。

○プロフィール
酒井美緒(さかい・みお)管理栄養士/公認スポーツ栄養士。兵庫県尼崎市出身。2012年国家試験合格。女子野球チームの球団管理栄養士を担当。2016年株式会社スポーツフィールドに入社。2018年日本スポーツ協会と日本栄養士会共同認定である公認スポーツ栄養士を取得。アスリートのキャリア支援を行いながら、個人、チーム、保護者問わずアスリートの栄養サポートを業務に従事。大学の授業や行政機関のイベントにも数多くの登壇実績を持つ。Twitter:https://twitter.com/923_mio

(First-Pitch編集部)

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