群を抜く鈴木誠也、指標に優れる今永昇太 セイバー的視点で見る9月月間MVP
鈴木誠也は打率、本塁打、出塁率などほぼ全ての指標でリーグ1位
その中で9月のセ・リーグで最もチームに貢献したことを示している選手は、広島の鈴木誠也だ。
打率.381(2位:坂本勇人 .352)
OPS1.417(2位:坂本勇人 1.037)
本塁打13(2位:村上宗隆 7本)
出塁率.500(2位:糸原健斗 .433)
長打率.917(2位:オースティン.621)
上記の全てが2位に大差をつけてのリーグ1位。9月は1日のDeNA戦を除いて全ての試合で出塁を記録しており、10月2日のヤクルト戦まで26試合連続出塁を記録している。また、9月3日から9日にかけて6試合連続本塁打。これは王貞治、ランディ・バースが記録した7試合連続本塁打に次ぐものだが、バースは7試合で7本を打っているのに対し、鈴木は6試合で8本の本塁打を打っている。ちなみに王は7試合で9本を打っている。鈴木の記録がスタートした9月3日は王が756号を記録した日でもある。
【投手部門】
投手評価には、平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す「RSAA」を用いる。ここでのRSAAは「tRA」ベースで算出。tRAとは、被本塁打、与四死球、奪三振に加え、投手が打たれたゴロ、ライナー、内野フライ、外野フライの本数も集計しており、チームの守備能力と切り離した投手個人の失点率を推定する指標となっている。