松坂大輔が語った引退会見のすべて 「だから会見したくなかった」「最後に報われる」
「アンチのファンも含めて感謝しています」
――決意が固まったのは?
「球団に報告する1週間前だったかなと思います。球団にお願いして休ませてもらったのは5月の頭だったので。2か月間、ずっと考えて悩んで、その中でも治療を受けに行ったりして投げられればと思ったのですが、変わらなかった。時間ももうないなと」
――相談は? 家族の反応は?
「もう、難しいかもしれないと家族にはしました。うーん…。(涙を見せながら)だから会見したくなかったんですよね(笑)。ちょうど辞めると決断した時に妻に電話した。その時、ちょうど息子がいて(涙)。『長い間お疲れ様でした』と言ってもらいましたし、僕の方からも長い間サポートしてくれてありがとう、と伝えさせて頂きました」
――今振り返ってこみ上げてくるもの、感謝の思い?
「一言で感謝と言ってしまえば簡単ですが、そんな簡単なものではなかった。いい思いもさせてあげられたかもしれないですが、家族は家族なりに我慢してストレスもあったと思いますし。本当に長い間、我慢してもらったなと思います」
――今一番感謝を伝えたい人は?
「うーん、妻もそうですし、子どもたちもそうですし、両親も。これまで野球人生に関わって頂いた、アンチのファンも含めて感謝しています」
――今後について?
「そうですね、家族との過ごす時間を増やしながら、違う角度で野球を見ていきたい。野球以外にも興味あることはたくさんあるのでチャレンジしていきたい。野球界、スポーツ界に恩返しという形を作っていければいいなと思っています」