松坂大輔が語った引退会見のすべて 「だから会見したくなかった」「最後に報われる」
「最後は心が折れた、受け止めて跳ね返す力がなかった」
――輝かしい成績もあり怪我もった23年間
「23年、本当に長くプレーさせてもらいましたが、半分以上は故障との戦いだったと思います。最初の10年があったからここまでやれたと思う。僕みたいな選手なかなかいないかもしれない。一番いい思いも、自分でいうのも何ですがどん底も同じぐらい経験した選手はいないかもしれない」
――自身でみた松坂大輔は?
「まぁ、長くやった割には思っていた成績を残せていないなと思います」
――辛口な評価
「通算勝利数も170個、積み重ねてきましたが。ほぼ、最初の10年でできた数字というか。自分の肩の状態は良くなかったですが、そこからさらに上乗せできると思っていた」
――褒めてあげたい部分は?
「選手生活も後半は叩かれることが多かったですが、それでも諦めずに、諦めの悪さを含めて。もっと早く辞めても良いタイミングはあったと思うし、思ったパフォーマンスが出せない時期が長く自分自身苦しかったが、たくさんの方にも迷惑かけてきましたが、諦めずにここまでやってきたと思います。最後はこれまで、叩かれたり批判されたりすることを力に変えて跳ね返してやろうとやっていましたが、やっぱり最後はそれに耐えられなかったですね。心が折れたというか、あとはエネルギーに替えられたものが、受け止めて跳ね返す力がもうなかった」
――名勝負もたくさんあった、印象に残っている試合、対戦は?
「その質問されるだろうなと思って色々考えたのですが。ベストピッチ、ベストゲームだったり色々ありすぎて、中々、この人、この試合、この1球と決めるのは難しいですね。見て感じるものだったり記憶に残るのは人それぞれ違うと思うので、何かをきっかけに『松坂あんなボール投げてたな、あんなバッターと対戦したな、あんなゲームあったな』と思い出してくれればいいかなと」