松坂大輔が語った引退会見のすべて 「だから会見したくなかった」「最後に報われる」

心残りは200勝「東尾さんにお返ししたかった」

――マウンドに上がるときに1番心掛けていたことは?
「最後の3年間あまり自分の状態が良くなくて、投げたくないな、できれば代わりたいな、代わってもらいたいなって思うことはあったんですけど。やっぱり、最後は逃げないで、立ち向かう。どんな状況も全て受け入れる。自分に不利な状況も跳ね返してやる。ギリギリまで嫌だなと思っていることもありましたけどね。でも、その気持ちを持ってマウンドに立つようにしていました」

――大場面で力を発揮するために、子どもたちに伝えたいことは?
「厳しい状況もあったんですけど。このマウンドに立てる自分はかっこいいと思っていましたね。思うようにしていたんですけどね。他の人に任せて、降りた方がいいことはあったかもしれないですけど、大きな舞台、目立てる舞台に立てる自分がかっこいいと思うようにしていたからですかね。毎回勝っていたわけではないですし、痛い思いをしてきたこともありましたけど。そういう舞台に立てるのは、かっこいいと思うので。みんなにはそういう舞台では、積極的に立ってもらいたいなと思います」

――170勝、日本一、世界一も成し遂げた。やり残したことや後悔は?
「ライオンズに入団したときに東尾さんに200勝のボールをいただいたので、自分自身も200勝してお返ししたかったなって思いますね。1番先に思います、そのことが」

――自分に声をかけるとしたらどのような声を?
「『もう十分やったじゃん。長い間お疲れ様』ですかね。はい」

1998年夏の甲子園でのPL学園戦が「諦めなければ最後に報われると感じさせてくれた」

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