引退試合でヘッスラ&悔しさ露わ 鷹・長谷川勇也、最後まで“らしさ”溢れる
チームメートにもゲキ「勝たなくていい試合なんてないと思います」
試合後、涙を流した引退セレモニーを終えた長谷川は「厳しい展開の中でキッカケになったんだろうし、伊藤投手も難しかったと思うんですよ。普通ではなかったと思うんですけど、そういったところもあって、拓也が甘いボールを仕留めてくれたと思います」と、引退試合の自分に真剣勝負に徹した伊藤にも感謝した。「最後、真剣にやって、僕も出し尽くしました」と語る表情は晴れやかだった。
わずかながら、クライマックスシリーズ進出の可能性が残る中で迎えた引退試合、そして現役最後の打席。15年間、誰よりも勝利への執念を示してきた長谷川は「試合が続く限りは勝たないといけないし、勝たなくていい試合なんてないと思いますので、残り3試合しっかり戦ってほしいと思います」とも語った。
奇跡の逆転CSの可能性を信じ、残り3試合を戦う後輩たちへのエール。常にチームのため、勝利のため、全力を尽くしてきた長谷川勇也の生き様が凝縮された現役最後の打席だった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)