元ヤクルトMVP砲が語るノムさん&NPBの教え「タカツさんとスワローズの健闘を」
野村監督のもとでプレー「試合に関する知識、細かい部分にまで目が行き届くところは興味深かった」
ヤクルトでは92年から3シーズン所属。野村監督のもと、左のスラッガーとしてリーグ2連覇、93年の日本一に貢献した。もちろんノムさんの教えは今も胸に刻まれている。
「(気持ちも状況も)安定させることがどれだけ大事か、ということですね。ノムラさんと一緒にプレーさせてもらったこと、そして日本シリーズで共に勝利を分かち合えたことに心から感謝しています。試合に関する知識、そして細かい部分にまで目が行き届くところは印象深いものでした」
92年から3年連続でシーズン20発以上を記録。破壊力のある打撃でヤクルトを牽引したが、日本球界からはチーム打撃の大切さを痛感したという。
「日本でプレーしたのは1992~1995年とかなり昔のことなので、今は分かりませんが、当時はチームプレーが大事でした。チームバッティングです。長打はボーナスのようなもの。チームとして、勝つ時も負ける時も(全員が)一緒にいるのです」
リーグ優勝へ走るヤクルトの戦いぶりを海の向こうからもチェック。現役時代に同僚だった高津臣吾監督へ“さん”をつけてエールを送る。「タカツさんとスワローズの健闘を祈っています。1995年以降、2度来日していますが、それから時間がかなり経っていますね。日本に戻ろうと数年間トライしました。コロナの影響でチャンスが消えてしまいましたが、ファンの皆さんや友人の元を訪ねる機会をうかがっているところです」と語る。
もちろん、エンゼルスで活躍する二刀流・大谷翔平からも刺激を受けている。「アメージングですね。彼の偉業は言葉で言い表すことは不可能です。(二刀流選手の育成は)素晴らしい目標になりそうですが、残念ながら『言うは易く行うは難し』ということです」。エンゼルスを支える選手を育てるべく力を尽くしていくつもりだ。