牧、栗林、伊藤…投打でルーキーが躍動した10月 セイバー的視点で見るセ月間MVP
巨人丸はOPS1.253、DeNA牧は月間打率.452
【打者部門】
打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりも、どれだけその選手が得点を増やしたかを示す「wRAA」を用いる。
各チームのwRAA上位3人は以下の通り。
○ヤクルト:サンタナ12.90、村上宗隆7.77、山田哲人1.95
○阪神:大山悠輔6.70、ロハス・ジュニア2.94、近本光司2.86
○巨人:丸佳浩13.35、廣岡大志2.28、ウィーラー1.24
○広島:坂倉将吾9.94、鈴木誠也9.63、宇草孔基5.21
○中日:福田永将3.76、A・マルティネス0.98、加藤翔平0.19
○DeNA:牧秀悟13.31、桑原将志6.12、佐野恵太5.95
10月のセ・リーグで最もチームに貢献したことを示している選手は巨人の丸佳浩、DeNAのルーキー牧秀悟だろう。2人の記録を比較する。
○丸佳浩:打率.361、OPS1.253、出塁率.466、長打率.787、wRAA13.35、本塁打6、塁打48、三振20、四球12
○牧秀悟:打率.452、OPS1.138、出塁率.494、長打率.644、wRAA13.31、本塁打1、塁打47、三振6、四球6
両者の活躍は甲乙つけ難い。ただ、打率.452が2位・サンタナの.377を大きく離していることと、ルーキーというインパクトによって公式の月間MVPを獲得するだろう。こちらとしては両者を10月の月間MVPに推挙したいところであるが、1人に絞るとするならば、わずかながらの差ではあるが丸佳浩を選出しよう。