4位低迷に「すごく責任を感じる」 鷹・甲斐拓也が語った2021年と自身の悔恨

球団捕手で3人目の全試合出場も「野村さん、城島さんと一緒にしてしまうのは違う」

 今季はキャリアで初めて全143試合に出場した。球団の捕手では野村克也氏、城島健司氏(現会長付特別アドバイザー)以来、3人目の快挙だったが、これにも甲斐は「とてもじゃないけど、野村さん、城島さんと一緒にしてしまうのは違うかな、と思います」と“異”を唱える。

「野村さん、城島さんは全試合に出て、数字も残している。とてもじゃないけど、一緒にしては失礼。全試合出られたのは嬉しく思いますけど、結果が出せない時期でも信用して出していただいたのは監督、コーチに感謝しかない。ただ、その信用してもらったことに野球で返したい思いがあったんですけど、それが今年、結果で返すことが出来ずに悔しいな、という気持ちが強かった1年だったと思います」

 野村氏は6度の全試合出場を果たし、そのうち4年で本塁打王、打点王の2冠王に輝いている。城島氏は2004年、116試合の出場ながら、アテネ五輪出場の特例措置で全試合出場扱いに。この年、打率.338、36本塁打91打点を記録している。それだけに、甲斐はこの2人と並び称されることに違和感を唱えた。

「全て出てチームが4位という結果だったということにすごく責任を感じますし、自分の力の足りなさも感じている。この結果は自分自身、受け入れて行かないといけないですし、会長も言っていたように、今年は今年で受け入れて、前に進んでいくしかない」

 新たに指揮官となった藤本博史監督も当然、扇の要として信頼する。ベテランの高谷裕亮捕手が現役を引退し、甲斐にかかるものはより一層大きくなる。この悔しい思いを繰り返さないために、この秋、鷹の正捕手は自分を見直し、さらに高める秋にする。

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