元プロ捕手が「要注意」と語るミットの動き 子どもに“お勧めできない”仕草とは
17年から2年間ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏
捕手は1試合で多くのボールを受ける。ミットの使い方ひとつで印象も技術も変わる。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、2017年から2年間ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏は小さい頃から心がけていたことがあるという。また「こういう風に(ミットを)使う人は要注意です」とあまりお勧めできないことなど、子ども向けの指導動画で細かく解説している。
投手から信頼される捕手になりたい。それはまず、ミットの向きから始まる。野口氏は「少年野球でこういう風に構えてしまうと、ミットが的になりにくい」と投手に捕球面が見えない構えはNGだと話す。「投手の的を作ってあげることが大事。捕球面を見せてあげると的になりやすいので、現役の時もずっと意識をしていた」と話す。
キャッチャーミットは丸くは見えないことを前置きした上で「丸く見えるように構えてあげてください。ミットを開いてあげると丸に近づきます」。また「(ミットの)先が少し落ちて構える人、少し脇が空いている人はちょっと要注意ですね」と指摘する。動画内では時計の針の動きに例え、ミットのウェブの付け根を天井に向けると、ハンドリングがうまくいくことを解説。プロの選手で脇が空いている人も多いが、技術が伴った上での考えでそうなっているため、少年野球の時点では視界から遠ざかっていくボールを捕球するときは脇をしめた状態の方がいいと話す。
その他にも捕手の適正や、「脱力すること」の大切さなどを説明。視聴者からは「分かりやすい」などといった声もあがった。なかなか捕手の指導が難しいとされる少年野球で、ひとつのヒントになるのではないだろうか。
(First-Pitch編集部)
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